社会人になってから、私はいくつもの部署を転々としてきました。
環境が変わるたびに、人も、空気も、価値観もまるで違う。
正直、しんどいと感じた職場もあれば、「ここでは長く働けないな」と思った場所もありました。
さらにX(旧Twitter)では、
いわゆる富裕層と呼ばれる人たち、
ごく普通に働き生活している人たち、
本当にさまざまな価値観を持つ人と交流してきました。
その中で、気づかないうちに
自分の「人を見る基準」が大きく変わっていたのだと思います。
去年10月、職場に異動してきた51歳の方
私は去年の4月に今の職場に異動してきました。
それから半年後の10月に、技術職から異動してきた51歳の方がいました。
最初に感じたのは、違和感ではなく「安心感」でした。
この方は、人を上下で見ません。
年齢や立場に関係なく、意見を最後まできちんと聞く。
自分の考えを押しつけることもない。
何より印象的だったのは、謙虚さです。
業務中だけでなく、休憩時間でさえノートを広げ、黙々とメモを取っている。
正直、この仕事は体を動かす作業で、目で見て体で覚える仕事でそこまでメモを必要とする内容ではありません。
それでも学ぶ姿勢を崩さない。
陰口を一切言わない。
誰かを下げることで、自分を上げようとしない。
私は31歳、相手は51歳。
一人称は「私」、場面によっては「我々」。
言葉の端々から、
「チームとして物事を見ている人なんだな」
と感じました。
「わからないから、一緒に現場に行こう」
ある日、こう言われました。
「ちょっと分からないところがあるんだけどいいかな?
説明が難しければ、一緒に現場に行こうか。
その方が説明しやすいと思うから」
説明が得意ではないので、
伝わり切っているか不安ですが、私なりに丁寧に伝えました。
説明が終わったあとには、
「ありがとう!助かりました!
私は現場のことを把握していないから、色々知りたくて…」
と言われました。
この一言で、私ははっきりと分かりました。
この人は「できるふり」をしない。
年下にも、現場にも、きちんと敬意を払う人だと。
心の中で、素直にこう思いました。
「あ、もっと若ければ、この人は絶対に出世してただろうな」
でも今は、
「環境さえ違えば、今でも十分評価される人だ」
そう思っています。
立場が変わると、人は本当に変わるのか?
私は別のブログで、
「久しぶりの飲み会で感じた違和感」
「立場が変わると、人はここまで変わるのか?」
そんなテーマを書いたことがあります。
確かに、
肩書きや立場が人を変えてしまう場面は存在します。
でも今回の51歳の方を見て思いました。
変わらない人は、変わらない。
むしろ年齢を重ねるほど、
その人の本質が静かに表に出てくるのだと。
人を見る目が変わった理由
いろいろな部署を経験し、
いろいろな人と関わり、
Xで多様な価値観に触れてきたことで、
私は
「年収」
「役職」
「声の大きさ」
ではなく、
- 人の話をどう聞くか
- 分からない時にどう振る舞うか
- 感謝を言葉にできるか
- 他人を下げずにいられるか
そういう部分を見るようになりました。
そして今、はっきり言えます。
人に惹かれる理由は、成功ではなく姿勢だ。
最後に
31歳の今、
心から「こういう人になりたい」と思える51歳の人に出会えたことは、
きっと私にとって財産になると思っています。
派手さはない。
目立つタイプでもない。
でも、信頼され続ける人。
もしこの文章を読んでいるあなたが、
同じように人間関係や職場で悩んでいるなら、
一度「肩書き」を外して人を見てみてほしい。
きっと、今まで気づかなかった
本当に尊敬できる人が、静かにそこにいるはずです。


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